腸内菌は3種類!いつまでも若々しくいるためには腸のケアが何よりも大切なんです!

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腸の中には細菌がたくさんいる
体を動かせたり、何かを食べることができることは、体の中で様々な器官が常に働いてくれているからです。中でも、第二の脳とも呼ばれる腸の働きは、人間の体の器官の中でトップクラスに重要な役割を担っています。
腸の中には様々な菌が存在していますが、その数は600〜1000個、種類にすると500〜1000種類です。それもそのはず、体の中に存在する細菌のうち、そのうち実に65〜70%が腸内細菌なのです。
ただ、そのような細菌は小腸にはほとんどなく、消化の最終的な器官である大腸に集中しています。
腸内の菌は大きく分けて3種類
善玉菌
善玉菌は、名前をみればわかりますが、腸にとって「善い」働きをする細菌のことです。善玉菌が増えると腸の状態が良好になり、消化活動もスムーズに進みます。
なんだか体の調子が良く、活発に動けるような日は、腸内環境が整い、善玉菌が増えているからかもしれません。
しかし、善玉菌の勢力が弱まると、体は途端にうまく機能しなくなり、様々な不調へとつながってしまうようになるので、善玉菌を補うなどして腸の働きを活発化させることが大切なのです。
では、善玉菌には主にどのような種類があるのでしょうか。
乳酸菌
乳酸菌といえば、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。主に乳製品などに含まれていることが多い成分で、腸の働きを高める作用があります。
乳酸菌には大きく分けて2種類あり、丸い形をした乳酸球菌は哺乳類の腸の中に数多く存在している常在菌です。
また、棒状の形をした乳酸桿菌は、私たちが日頃摂取している乳酸菌を含む食品に含まれている成分です。主に乳製品や、ヨーグルトや各種漬物などの発酵食品に豊富に含まれています。キムチや納豆など、私たちが身近に食べる食品に含まれるので、意識して摂取するといいでしょう。
ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム)
ビフィズス菌も代表的な善玉菌の一つです。ビフィズス菌は腸内にもっとも多く存在しており、腸内を善玉菌が好む酸性に保つ働きや、悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。
ビフィズス菌もヨーグルトなどに含まれていることが多く、外からも比較的手軽に摂取することができます。便秘の時などにヨーグルトを食べると効果的なのは、善玉菌を補うことで腸内環境を整えることができるからなのです。女性は特に便秘になりやすいと言われているので、積極的に摂取するようにしましょう。
悪玉菌
腸内には、腸に有効に働く善玉菌が存在しますが、残念ながらそれと対照的な菌も存在します。腸に悪影響を及ぼす悪玉菌は、増殖すると腸だけでなく、最終的に全身にもダメージを与えてしまう厄介な存在です。
例えば、悪玉菌が増えると排便を促すぜん動運動など正常に働かなくなり、便秘になりやすくなります。また、腸内に食べカスなどが溜まったままだと次第に腐敗し、有害物質となって全身を巡ってしまうことになります。そして、最終的に肌から排出される際に、皮膚細胞などにもダメージを与え、肌荒れなどを起こしやすくなってしまうのです。
では、腸や体にとって悪影響をもたらす悪玉菌にはどのようなものがあるのでしょうか。
病原性大腸菌
病原性のある大腸菌は、腸内に増えすぎると食中毒や下痢などの症状を起こしやすくなります。少し前に話題になったO-157と呼ばれる大腸菌の食中毒事件も記憶に新しいのではないでしょうか。
ただ、大腸菌自体は必ずしも体にとって害でしかないというわけではなく、増えすぎなければ体の免疫機能で対処できますし、ビタミンを生成したり、病原菌の侵入を防ぐなどの良い作用もあります。
O-157は100個ほどの少量でも食中毒などを起こしてしまうことはありますが、それ以外の大腸菌であれば、少量なら問題ないと言えるでしょう。
ブドウ球菌
ブドウ球菌という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。よく、学校給食による集団食中毒の事件などで、「黄色ブドウ球菌」が原因として上がっているでしょう。
黄色ブドウ球菌は、人や動物の傷口や、手や指、皮膚、耳、鼻、のどなどに生息している菌です。この菌は食品に着くと増殖し始めるので、手作りの食品を食べた時に食中毒などを引き起こすことがあります。
この菌は人の腸内にも存在しており、その数が増えると体調悪化などの様々な症状が現れるので注意しなければなりません。
ウェルシュ菌
ウェルシュ菌と聞くと、割とおしゃれな名前だし、悪玉菌だとは思えませんよね。しかし、クロストリジウムとも呼ばれるこの菌は、腸に悪影響を及ぼします。
肉類の食品を大量に食べたりすると消化不良を起こし、消化できていない食べカスなどがそのまま大腸に運ばれますが、ウェルシュ菌は食品中のタンパク質を原料として有害物質を作り出してしまいます。
悪玉菌優勢に傾いた腸内では有害物質の排出もうまくいかず、全身を巡って様々な器官に悪影響を与えてしまうのです。
日和見菌
腸内に最も多く存在するのは、善玉菌でも悪玉菌でもなく、日和見菌と呼ばれる細菌です。そして日和見菌には連鎖球菌やバクテロイデス、ユウバクテリウムなどの菌があります。
日和見菌はその機能こそわかっていませんが、名前からもわかる通り、善玉菌と悪玉菌のうち、優勢な方の味方をします。
つまり、善玉菌が優勢ならば腸にとっていい働きをしますが、悪玉菌が優勢になった場合には途端に手のひらを返して悪玉菌に加担してしまうのです。
善玉菌優勢の状態を保つことが大切
腸内で最も多い日和見菌は、優勢な方の味方をする菌です。ということは、腸内を善玉菌優勢の状態にしておかなければ、どんどん状態は悪化してしまうのです。
腸内環境を良好に保つためには、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7の割合にするのが最もバランスがいいと言われています。
腸内環境が悪化する原因は様々なので、まずは腸内が悪玉菌優勢に傾かないように、日々の食事や生活習慣などでしっかり腸のケアをしていくことが大切です。
食事で善玉菌を摂取する
腸内環境が悪玉菌優勢になってしまうと、日和見菌も悪玉菌の味方をするので、残っている善玉菌だけでは太刀打ちできなくなります。
そんな時は、食事でしっかり乳酸菌を摂取して、腸内の悪玉菌を退治し、その数を減らさせることが大切です。
乳製品や漬物などの発酵食品には乳酸菌が豊富に含まれているので、毎日の食事で積極的に取り入れて行きましょう。ただ、ヨーグルトなどの動物性乳酸菌は酸に弱く、胃で消化される際に壊れてしまいますいのが難点です。その点、納豆などの植物性乳酸菌なら生命力が強く、胃酸でも壊れないので、行きて腸まで届き、しっかり働くことができます。
ストレスを溜めない
現代はストレス社会と言われていますが、毎日会社や家事などでストレスがたまりがちだという人も多いのではないでしょうか。
ストレスがたまると体の自律神経が乱れ、胃酸の分泌が少なくなります。そうなると、消化できずにそのまま腸にいく食品が増え、腸で次第に腐敗物となってたまり、悪玉菌が増殖しやすくなるので注意が必要です。
また、夜更かしや寝不足などで生活習慣が乱れることでもストレスが溜まっていくので、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
まとめ
いかがですか?腸内細菌の働きというのは、私たちの体の状態を左右する重要なものでもあります。いつまでも健康的で若々しくいるためにも、善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことを心がけ、腸内のケアをしっかりしていきましょう!