ホワイトニング成分は歯にどのように働くの?気になる仕組みを大公開!

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ホワイトニングはどう働くの?
歯を白くしたいと思ったら、ホワイトニングの施術を受けようと考えますよね。しかし、ホワイトニングはどのような仕組みで行われるのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
ホワイトニングをより安心して受けるためにも、ホワイトニングが歯にどのように作用するのかを知っておくことが大切とされています。
ということで今回は、ホワイトニングがどのように歯に働いて白くしていくのかを紹介します。ホワイトニング考えている人は、参考にしてみてください。
そもそも歯の構造ってどうなっている?
ホワイトニングをする前に、自分の歯がどのようなつくりになっていることも紹介しておきます。
自分の体のことながら、歯の構造についてはいまいちよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか。歯は様々な物質が重なり合ってできているわけで、繊細な部分でもあります。
ホワイトニングの施術やケアをする際に、成分が歯にどのように働くのかということを知る上でも、歯の構造を知ってくことは非常に重要です。
一番上にあるのはエナメル質
歯の一番上に重なっているのがエナメル質と呼ばれる部分です。一番外側にあるので、手で触れることができるのも基本的にはこのエナメル質なのです。
触ってみるとわかると思いますが、エナメル質は非常に頑丈にできており、人体の中で一番硬いとも言われています。その強度は水晶と同等とも言われるほどです。
また、エナメル質の厚さは2〜3mmであり、歯の内側にある神経などを外部の様々な刺激や摩擦などから守ってくれる働きがあります。
エナメル質の下にある象牙質
エナメル質のすぐ下にあるのは、象牙質と呼ばれる層です。象牙質は、歯の大部分を構成する大切な部分でもあります。
ただ、象牙質はエナメル質よりも柔らかくできているので、神経への刺激も伝わりやすくなります。そのため、虫歯などでダメージを受けて、穴が象牙質まで進行してしまうと、虫歯の進行が非常に早くなってしまうので危険です。
さらに、象牙質に虫歯が進行すると、痛みも感じやすくなるので、注意が必要です。
神経を含む歯髄
歯髄は、歯の象牙質の中にあり、神経が通っている重要な部分です。歯髄は、普段は歯の奥にあるので痛みを感じることはほとんどありませんが、虫歯が象牙質まで進行すると痛みを感じやすくなりますし、神経まで到達してしまうと神経を抜かないといけなくなることもあります。
また、ホワイトニングをする際にも、虫歯などで空いた穴など、歯のちょっとした隙間などから薬剤が内部に染み込んで神経に触れると、痛みが出ることもあるので注意が必要です。
ホワイトニングに働く薬剤・成分
過酸化水素・過酸化尿素
歯科医院でホワイトニングをする際に、使用する薬剤は主に過酸化水素や過酸化尿素と呼ばれるものです。
これは、一定の温度に達すると酸素と水に分解されるのですが、この際に歯についた着色物を分解する働きがあります。
ただ、エナメル質は透明なので、エナメル質についた着色を除去しただけでは、下にある黄色い象牙質が透過して黄色く見えるのは変わりません。
しかし、過酸化水素や過酸化尿素が分解することで分解した酸素は、エナメル質を構成しているエナメル小柱と呼ばれるものを角状から球状に変形させるのです。丸くなったエナメル小柱に光が当たって乱反射することで、歯が白く輝いて見えるというわけなのです。
ポリリン酸・リンゴ酸など
ホワイトニング用の歯磨き粉などに配合される有効なホワイトニング成分は、ポリリン酸やリンゴ酸と呼ばれる成分です。
これらは、歯の表面についた着色を浮かせて落としやすくする働きがあり、浮かせた汚れを歯ブラシでこすることで着色汚れを落とすことができます。
ポリリン酸やリンゴ酸は食品に含まれたり、食品添加物として使用されることも多いので、安全性の高い成分とされています。
ただ、歯の汚れを落とすだけなので、歯を真っ白にするほどの漂白作用はなく、あくまでも自然な歯の白さに戻すことができる程度です。
亜塩素酸ナトリウム
亜塩素酸ナトリウムは、主に歯のホワイトニングペンというアイテムに含まれる成分です。
亜塩素酸ナトリウムは、漂白剤の一種に数えられる成分ですが、歯科医院で使用する漂白薬剤ほどの力はありません。また、食品添加物などにも配合される成分なので、適量であれば安全性は高いと言われています。
ただ、1度に大量に取りすぎると体に害を及ぼしてしまうこともあるとされているので、注意が必要です。
ホワイトニングの注意点
歯科医院の薬剤は歯に痛みが出ることもある
歯科医院でのホワイトニングで使用する過酸化水素や過酸化尿素などの薬剤は、元の歯の色以上に歯を真っ白にすることができるので、歯をはっきり白くしたい人にはおすすめです。
ただ、強力な薬剤であるのは事実であり、歯や歯茎に与える影響も大きいと言わざるをえません。
歯の隙間などから内部に薬剤が浸透すると、神経に触れて痛みが出ることもあるのです。痛みは一過性のものなので長くても24時間ほど経てばおさまるとされていますが、痛みがひどい場合には歯科医師に相談するようにしましょう。
薬剤の保管には要注意
ホームホワイトニングをする場合、薬剤は持ち帰って自宅で保管することになります。ホームホワイトニングで使用する薬剤は、オフィスホワイトニングよりも作用が弱いものである場合がほとんどですが、それでも強力な薬剤であることに変わりはありません。
劣化を防ぐために冷蔵庫での保管するようにして、小さな子供やペットがいる場合は、誤って飲み込んだりさせないように、保管には厳重に注意しておくことが大切です。
ホワイトニング薬剤は歯の保護膜を剥がす
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングで使用する薬剤は、歯を効果的に白くするために、強力なものを使うので、その分歯への負担も大きくなります。
普段、歯の表面はペリクルという保護膜に覆われているのですが、ホワイトニングの施術をすると薬剤の影響でこの保護膜が剥がれてしまうのです。
保護膜がない状態の歯は非常にデリケートで、色の濃いものなどを摂取すると普段以上に色がつきやすくなってしまいます。
通常、ペリクルは一定時間が経過すると再生されるので、オフィスホワイトニングなら術後24時間、ホームホワイトニングならマウスピースを外してから1時間ほどは色の濃い食品は避けたほうがいいでしょう。
ホワイトニングケア商品は研磨剤に注意
ホワイトニング用に限らず、歯磨き粉などには、汚れを落とすための研磨剤という成分が含まれています。
研磨剤があることで歯の汚れや着色を削り落とすことができるのですが、しっかり落としたいからといって、歯をゴシゴシこすりすぎると、歯の汚ればかりか歯のエナメル質までも削ってしまう恐れがあります。
エナメル質が削れてしまうと削れた部分に着色や汚れがつきやすくなるので、力を入れすぎないように歯磨きをすることが大切です。
歯磨き粉に含まれる発泡剤には気をつける
歯磨き粉には、泡立ちを良くして清涼感を出すための発泡剤というものも含まれています。これがあることで磨き上がりがさっぱりとして気持ちよく感じやすくなるのですが、発泡剤があることでしっかり磨けた気になっているだけのこともあります。
また、発泡剤として配合されるラウリル硫酸ナトリウムという成分は、発がん性を指摘されている成分でもあるので、なるべく発泡剤が配合されたものは避けた方がいいかもしれません。
まとめ
いかがですか?今回は、歯の仕組みや、ホワイトニングの薬剤がどのように歯を白くするために働くのかを紹介しました。
ホワイトニングにはメリットもありますが同様にデメリットもあるので、きちんとデメリットも考えた上で行うことが大切です。