知覚過敏の人は要注意!ホワイトニングで歯がしみる原因とその対処法とは?

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ホワイトニングってしみる……?
歯をきれいな白さにしたくて、ホワイトニングをしたいという人も多いと思います。でも、過去にも施術を受けたことがある人の中には、「しみて痛かったから不安」という人もいるのではないでしょうか。
ホワイトニングをすると、人によっては歯がしみるような痛みを伴うことがあるようです。今回は、ホワイトニングの際にどうして歯がしみてしまうのかということを含め、対処法を紹介していきます。
歯がしみるかもしれないと不安になる場合には、チェックしておきましょう。
ホワイトニングでしみる理由
薬剤が歯の内部に入り込む
歯科医院で行うホワイトニングというのは、歯の汚れを落として漂白するために、強力な薬剤を使用して行います。
通常、歯の表面にあるエナメル質という部分は体内でももっとも硬いと言われており、ここに薬剤がつく分には、痛みを感じることはありません。
ただ、虫歯などで開いた穴から薬剤が歯の内部に入り込むと、薬剤が神経まで届いて痛みを感じるようになってしまうのです。
健康な歯でも、施術のやり方次第では痛みが出てしまうことがあるので、以下の点に注意が必要です。
長時間の施術は注意
歯科医院で施術を行うオフィスホワイトニングは歯科衛生士が施術を行い、施術時間もだいたい決まっているので、問題はないのですが、気をつけなければならないのがホームホワイトニングです。
ホームホワイトニングはマウスピースに薬剤の入ったジェルを出して歯に装着することで行うホワイトニングですが、これは1日2時間と装用時間が決まっています。
しかし、ついつい歯にマウスピースをつけたまま寝てしまったり、早く効果を出したいからと行って決められた時間以上に歯につけっぱなしにしてしまうと、その分歯や歯茎へのダメージが大きくなってしまうので、注意が必要です。
照射器の温度に注意
オフィスホワイトニングでは、薬剤の働きを活性化させるために、薬剤を塗ったあとはライトを照射するのが一般的です。
しかし、ライトによっては温度が高くなるものもあり、温度が高くなると薬剤の働きが強くなり過ぎてしまったり、熱による影響で歯や歯茎が痛んでしまう場合があります。
そのため、心配な人は使用するライトについて話を聞いたりして、納得してから施術を受けるようにするといいでしょう。
施術の頻度は守る
ホワイトニングは、歯に強力な薬剤を塗るわけですから、口内への負担が少なからず発生します。
そのため、すぐに白くしたいと思っても、施術と施術の間は一定時間開けて口内の状態を回復させてあげる必要があるのです。
そのためホームホワイトニングは1日1回2時間と時間が決まっていますし、オフィスホワイトも複数回行う場合には施術と施術の間は1週間は開けるのが一般的です。
歯をすぐに白くできたら嬉しいですが、それによって口内に負担がかかり過ぎてしまってはよくないので、歯科医師や歯科衛生士の説明をしっかり聞いて、守るようにしましょう。
知覚過敏の人は痛みを感じやすい
薬剤の濃度が強いという場合以外にも、知覚過敏になりやすい人はホワイトニングによる痛みを感じやすい傾向にあります。
歯の表面をしっかりとエナメル質が覆っていれば薬剤が歯の内部に入り込むことはありませんが、虫歯で穴が空いていたり、歯ぎしりなどを日常的にやってしまう人は歯の表面にヒビや傷ができてそこから薬剤や冷たい飲食物などが入り込みやすくなるのです。
この状態を知覚過敏と呼ぶので、普段から冷たいものなどを食べた時に痛みを感じる場合は、知覚過敏のケアをしておくようにしましょう。
知覚過敏による痛みを防ぐためには?
虫歯や歯周病の治療を事前に行う
薬剤を塗る時に、虫歯や歯周病があると、薬剤が歯の内部に入り込んで神経に触れ、痛みを感じやすくなります。
そのため、歯科医院でホワイトニングを行う際には通常、虫歯や歯周病がある場合にはホワイトニングの前に治療を優先させるところがほとんどです。
治療を優先して行えば、ホワイトニングを行う際には痛みが出にくくなるはずなので、歯科医師の指導を受けながら、適切な処置を受けてからホワイトニング施術を受けるようにしましょう。
濃度の低い薬剤を使う
ホワイトニングをする際に、薬剤がどうしてもしみて痛い場合には、歯科医師や歯科衛生士に相談し、濃度の低い薬剤に切り替えてもらうのもひとつの手段です。
薬剤の濃度が弱くなればその分歯への痛みも抑えることができます。ただ、薬剤の濃度が低くなるということは当然ホワイトニングの働きも弱くなるので、歯を希望通りの白さにするまでは、通常の濃度で行うよりも時間がかかる可能性が高くなります。
ただ、痛みを抑えるためには背に腹は変えられないことでもあるので、そこは割り切ってホワイトニングを続けましょう。
痛みが出にくい方法を選ぶ
ホワイトニングの方法は、すべての歯科医院で共通と思っている人もいるかもしれませんが、そういうわけではありません。
実はホワイトニングに使用する機器やシステムは様々あり、歯科医院によって採用しているものは様々です。
中にはホワイトニングの際の痛みが出にくいとされているものもあり、FAPホワイトニングやティオン・オフィス、White-coolシステムなどがあります。
あらかじめ歯科医院のホームページを見て使用機器をチェックしたり、歯科医院で直接歯科医師などに聞いてみるといいでしょう。
施術後のケアとしてフッ素を塗る
ホワイトニングの薬剤は強力なものなので、歯についた汚れや着色も落とすことができますが、歯の表面にあって、歯を保護する役割を持つペリクルという膜も除去してしまいます。
そのため、施術後の歯はデリケートになっており、知覚過敏を起こしやすくなっています。
保護膜は一定時間が経過すればまた再生されますが、それまで歯を保護するために、フッ素コートをするのがおすすめです。
フッ素コートは歯を強化してくれるので、施術後も痛みを感じにくくしてくれます。
ホワイトニング後は冷たい飲食物は避ける
ホワイトニング後の歯はデリケートだと紹介しました。そのため、痛みを感じやすくなる冷たい飲み物や食べ物は控える必要があります。
歯の保護膜であるペリクルは、オフィスホワイトニングなら術後24〜48時間ほど、ホームホワイトニングならマウスピースを外してから1時間ほどで再生されるので、それまでは飲み物は常温のものを選んだり、アイスクリームなどの冷たい食品も避けた方がいいでしょう。
もしも痛んでしまったら……
強い痛みが出るなら歯科医師に相談
もしも、施術で使用した薬剤が歯の内部に入り込んでしまった場合、術後でも痛みを感じることがありますが、これは一過性のものなので、基本的には24時間以内にはおさまると言われています。
ただ、痛みがひどく、どうしても我慢できずに生活に支障が出るというような場合には、歯科医師に相談をして、鎮痛剤などを処方してもらった方がいいでしょう。
知覚過敏用のケア商品を使う
施術後に少し歯が痛む程度であれば、市販されている知覚過敏用の歯みがき粉などを使用するのがおすすめです。
知覚過敏ケア商品には、硝酸カリウムという成分が含まれていますが、これが歯を保護する役割を果たし、歯の痛みを緩和してくれるとされています。
また、歯のエナメル層を強くするために働くフッ化ジェルなども効果的なので、薬局で好きなものを選んでみてください。
まとめ
いかがですか?知覚過敏になっていると、ホワイトニングの薬剤を塗った際にしみることがあります。
自分が知覚過敏であるならば、事前にケアをしておくことが非常に重要ですし、そうではなくても施術中に痛みが出た場合などは遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談するのが大切です。