注意点は6つ!ホームホワイトニングは手軽だけど自己管理が大切!

歯科医院でのホワイトニングは2種類ある
歯の黄ばみなど、着色が気になりだすと、ホワイトニングをしたくなりますよね。そんな時には歯科医院で施術を受ける人が多いと思いますが、歯科医院でのホワイトニングは2種類あるのを知っていますか?
歯科医院で歯科衛生士さんなどに施術してもらうのはオフィスホワイトニングと呼ばれていますが、実は薬剤やマウスピースだけを作ってもらい、自宅で行うホームホワイトニングというものもあるのです。
ホームホワイトニングはこんな人におすすめ
自宅で手軽にホワイトニングをしたい人
ホワイトニングをしたいけれど、わざわざ歯科医院に通うのは面倒、という人もいるでしょう。オフィスホワイトニングは1回〜数回程度で済むものですが、歯科医院があまり好きでないなどの場合、通うのも少し億劫ですよね。
ホームホワイトニングは、最初はマウスピースの作成や薬剤の処方をしてもらう為に来院しなければなりませんが、その後は自宅でできるので、歯科医院に通う手間が省けます。
歯科医院に通う時間がない人
ホワイトニングをしたくても、歯科医院に通う時間がなかなか取れないという人も多いと思います。オフィスホワイトニングは1回で済む場合もありますが、白くなる度合いによっては数回通わなければならないこともあります。また、1回の施術は1時間ほどかかることもあるので、仕事や家事で忙しい人はなかなか大変ですよね。
ホームホワイトニングは、カウンセリングやマウスピースの型とり、薬剤の処方などが終われば後は自宅で自由な時に自分のペースで行うことができます。
ホームホワイトニングの手順
歯科医院でマウスピースの作成と薬剤の処方をしてもらう
ホームホワイトニングはその工程のほとんどを自宅ですることができる方法ですが、全く歯科医院に行かなくてもいいということではありません。
初回はマウスピースを作ったり、カウンセリングをしてどの程度の白さにしたいのか聞いてもらい、薬剤を処方してもらう必要があるので、歯科医院に赴かなくてはならないのです。
マウスピースは市販品を使ってもいいのですが、うまく自分の歯の形が取れなかったりすることも多いので、歯科医院で作ってもらった方がより精巧なものができます。
歯磨きをしてマウスピースに薬剤を乗せる
道具の準備ができたら、まずは歯磨きをします。歯に汚れなどが付いていると、薬剤がしっかり歯に密着できずにホワイトニング作用が弱くなってしまうので、必ず歯磨きは忘れないようにしてください。
歯磨きが終わったら、マウスピースの歯の1本1本に米粒大くらいの薬剤を一つずつ乗せていきます。ただ、前歯などは面積が少ないので、他の歯の2/3程度の量に調整しましょう。
多く出しすぎると歯や歯茎へのダメージとなってしまうので注意が必要です。
マウスピースを歯に装着する
マウスピースに薬剤を塗り終わったら、ゆっくりと丁寧に歯にはめ込みます。雑につけると薬剤が溢れてしまう可能性があるので注意しましょう。
マウスピースをはめる前に、マウスピースの側面などにもジェルを塗り広げておくと、ムラなく全体的に歯に薬剤を密着させることができるのでおすすめです。
この時もし、薬剤がはみ出してしまったら、すぐにティッシュなどを使って拭き取っておきましょう。
マウスピースを外し、歯磨きとうがいをする
マウスピースの装着時間が過ぎたら、マウスピースをゆっくりと外しましょう。この時も、薬剤が歯茎などにつかないように気をつけて外すことが大切です。
マウスピースを外したら、歯の残った薬剤をきちんと落とすために、歯ブラシを使って歯を磨きます。落とし残しがないように、いつもより丁寧に歯を磨くことが大切です。また、最後にうがいをすることも忘れないようにしましょう。
水でマウスピースを洗う
歯を磨き終わったら、マウスピースのケアも忘れずに行いましょう。マウスピースは何度も使うものなので、清潔に保っておかなければなりません。
使用後のマウスピースは、流水でよく洗い、薬剤を全て落とすことが大切です。洗い流すだけで薬剤が落ちない場合には、歯ブラシなどを使ってマウスピースを軽くこすってみましょう。このとき、温かいお湯だとマウスピースが変形してしまう恐れがあるので、必ず水を使うようにしてください。
マウスピースを洗い終わったら、水気を切って専用のケースに入れて、大切に保管しましょう。
ホームホワイトニングの注意点
使用後1時間は飲食できない
ホームホワイトニング中はマウスピースを装着しているので、少なからず違和感を感じることもあるでしょう。使用が終わってマウスピースを外したからといって、つい気が緩んですぐに飲食をしてしまう人もいると思いますが、ホームホワイトニング直後の飲食はご法度です。
というのも、ホームホワイトニングに使用する薬剤は強力なものなので、歯の保護膜であるペリクルというものを剥がしてしまう作用があります。
ペリクルが剥がれている間は歯がむき出しになっている状態で、非常にデリケートです。そのため、このときに飲食をしてしまうと、通常よりも着色しやすくなってしまうのです。
無色の水などなら問題ありませんが、コーヒーやカレーなどの色の濃い飲食品を摂取するとせっかくホワイトニングをした意味がなくなってしまいます。
ペリクルはホームホワイトニング後なら終わった後1時間ほどで再生されるので、それまではなるべく飲食をしない方がいいでしょう。
薬剤は用法・用量を守って使う
ホームホワイトニングで処方される薬剤は、オフィスホワイトニングで使用する薬剤よりも作用が弱いものですが、市販が認められていない強力な薬剤であることに変わりはありません。
すぐに効果を出したいからといって1度にたくさん使ったり、長時間使用すると歯や歯茎への負担が大きくなって痛みが出やすくなってしまうこともあるので注意が必要です。
ホームホワイトニングは自己管理ではありますが、歯科医師や歯科衛生士に指定された使用量と装用時間を守って使用するようにしましょう。
薬剤の保管は厳重に
ホームホワイトニングに使用する薬剤は、強力な漂白剤です。歯につけて使うものではありますが、飲み込んだりしてしまうと危険なこともあるので、保管にも十分注意する必要があります。
使用後の薬剤はしっかりとキャップを締めて、冷蔵庫で保管するようにしましょう。また、小さな子供やペットがいるご家庭では、誤飲を防ぐためにも絶対に近寄らせないようにしてください。
オフィスホワイトニングより時間がかかる
ホームホワイトニングは自宅でできる手軽さが人気の方法ですが、オフィスホワイトニングで使う薬剤よりも作用が弱いので、その分即効性はありません。
数ヶ月経たないと効果が実感できないこともあるので、大切なイベントを控えていてすぐに歯を白くしたい場合には、数回で歯を白くできるオフィスホワイトニングの施術を受けた方がいいでしょう。
価格は全額負担
ホームホワイトニングに限ったことではなく、オフィスホワイトニングにも言えることですが、ホワイトニングは治療ではなく、歯を綺麗に見せるための施術なので、保険が適用されません。
それでもホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりは少し安価でできますが、3万円ほどすることが多いので、お財布と相談して行う必要があります。
ホワイトニングできない歯やできない人がいる
歯を白くしたいと思ったら、誰でもホワイトニングの施術を受ければいいと思いがちですが、中にはホワイトニングの施術が受けられないこともあります。
ホワイトニングの薬剤は自然の歯にのみ働くので銀歯や人工的な差し歯、詰め物などは白くできないと言われています。また、神経を抜いた歯にも効果は薄いでしょう。
また、虫歯や歯周病がある場合にはホワイトニングの薬剤がさらに症状を悪化させてしまうこともありますので、ホワイトニングよりも先に治療を優先されるはずです。
さらに、冷たいものなどがしみやすい知覚過敏の人も、薬剤がしみて痛みが出やすいので、施術できないこともあります。
口内が健康でも、体が成熟していないと薬剤による負担が大きくなるので、14歳以下の人の場合は施術を断っている歯科医院が多いようです。
また、胎児や乳児への影響が心配されるので、妊娠中や授乳中の女性も歯科医院では断られてしまうでしょう。
まとめ
いかがですか?ホームホワイトニングは自宅でできるので手軽な分、しっかりと継続しなければならなかったり、薬剤の置き場所に注意しなければならなかったりする必要があります。
自分はどのような方法が向いているのかをよく考えた上で、歯科医院に相談してみてください。