「更年期障害とは?」40代・50代・60代の気になる症状をチェック!

女性であれば避けて通れない更年期。40代半ばを超えると更年期障害に悩まされる女性が増えてきます。そんな更年期障害ですが、意外にも「心身の不調」と「更年期」の関連性について正しく認識されていないことが少なくありません。そこで、今回は更年期障害とは何なのかについて解説。さらに更年期を迎えた女性の症状についても紹介していくので自己診断をしてみましょう!
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更年期障害とは?
まずは、更年期障害とは一体何なのかについて解説していきます。聞きなれてはいるけれど、結局何のことなのかわからない……という女性は参考にしてみてくださいね。
更年期特有の症状をもたらす
更年期障害とは、更年期特有の症状を引き起こす一種の障害です。更年期と呼ばれる40代~60代の女性に多いもので、様々な不調を引き起こします。この時引き起こされる不調は身体的な不調のみならず、精神的な不調も引き起こされるのが特徴で、更年期で鬱を発症する女性も多いといわれています。
症状や重さには個人差がある
一口に「更年期障害の症状」といっても、実はその症状には様々なものがあります。本記事後半でも詳しく解説しますが、「めまい」「大量発汗」「頭痛」などの身体的なものから、「イライラ」「不安感」「虚無感」などの精神的なものまで、非常に幅広いのが特徴です。
そして、症状の重さにも個人差があり、日常生活を送ることが困難なほど重い症状に悩まされる人、一切の症状を感じない人、日によって症状の重さが違う人、など様々なのです。
これらには女性のそれぞれの生活習慣や、体質なども影響しているといわれています。
主な原因は「自律神経の乱れ」がほとんど
様々な不調の原因は、主に「自律神経の乱れ」が原因しているといわれています。更年期に急激に減少する女性ホルモン「エストロゲン」には、自律神経の安定を促す働きがあるとされています。しかし、このエストロゲンが減少することで、自律神経のバランスの乱れを引き起こし、心身に様々な不調を招いてしまうのです。
そのため、更年期障害で発症する不調は自律神経を整えることで改善できることがほとんどであるといわれています。自律神経は生活習慣が大きく関係しているので、これを機に生活習慣を見直してみると良いでしょう。
更年期障害の症状一覧!40代・50代・60代女性は自己診断してみよう
ここからは、気になる更年期障害の症状について紹介していきます。「もしかしたら更年期障害かも」「もうすぐ更年期に入るからどんな症状があるのかチェックしておきたい」という女性はぜひ参考にしてみてくださいね。
のぼせ・ほてり
更年期障害の一般的な症状として挙げられるのが「のぼせ」「ほてり」などのいわゆるホットフラッシュです。しかし、これも症状はさまざまなので以下を参考にしてみましょう。
・やたらと暑く、常にじんわりと汗ばんでいる
・顔が火照っている
・下半身は冷たいのに上半身だけが異常に熱い
・突然カーッと体が熱くなる
ホットフラッシュにはこうした症状があるのが特徴です。中でも多いのが「常にじんわりと汗ばんでいる」というもので、季節を問わず汗ばんでいることに悩んでいる女性は多いようです。
確かに、自分だけ暑がっているのは不自然ですし、何より恥ずかしいですよね。首元を冷やしてみたり、手先を水で濡らして冷やしたりしながら調節してみてくださいね。
イライラ・不安感
精神的な不調として多くの女性が感じているのが「イライラ」「不安感」です。
特に、些細なことでイライラする、と訴える女性は非常に多く、今までイライラしなかったことが今では我慢できないほどイライラしてしまう、と頭を抱えているのです。これは自律神経が乱れてしまったことによる不調で、一般的な症状でもあります。
また、攻撃的な感情になってしまう「イライラ」とは対照的に、落ち込み気味な感情になってしまう「不安感」も更年期にありがちな精神的な不調です。特に理由はないのになぜか不安を感じていて何かに対して心配をしていたり、ネガティブなことを考えては不安感に陥ったりなど、自分ではなかなかコントロールが出来ない感情に悩まされてしまいます。
こうした精神的な不調は、趣味に没頭したり、リラックスした時間を過ごすことがおすすめ。また、適度な運動も心に安定をもたらしてくれる作用があるので、近所を軽くウォーキングしたりランニングしてみたりすると良いでしょう。
胸の痛み
女性ホルモンの減少の影響で、乳房に痛みが出ることもあります。「胸の痛み」というと、深刻な病気も多いので不安を感じてしまうものですが、我慢できないほどの痛みに襲われるというケースは稀で、多くの場合は「違和感」「少し痛む程度」であることがほとんどであるといわれています。
また、傷みのほかにも「乳房の張り」も更年期の特有の症状なので、胸に違和感を感じた場合は更年期障害を疑いましょう。
しかし、更年期による胸の痛みの改善は難しく、安静にして乳房への刺激を避けることしかできません。また、乳房の揺れで痛みが大きくなってしまうこともあるので、安定感のある下着を身に着けることも、痛みの緩和につながります。
多汗
季節を問わずに大量の汗をかくこともあるのが更年期障害の特徴です。しかも「暑い」と感じているわけでなくても汗をかくことがあり、服で体温調節してもなかなか改善できないというケースもあるのです。
多汗は自律神経の乱れによって「発汗のコントロール」がうまくできないことが原因です。発汗に関する脳からの指令に異常が発生し、大量に汗をかくという不快な症状に悩まされることになってしまいます。
多汗の対処としては、「濡れたハンカチやタオルで拭く」が効果的であるといわれていて、肌の表面を少し湿らせることが大切なのだそう。
本来、汗は体温調節のために発汗するもので、「暑さ」を感じたときに体温を下げるために発汗されます。そのため体が寒さを感じれば発汗が停止されることにつながるのです。
肌の表面に水分が残っていると、体温の低下を促すことが出来、大量の発汗を抑えられることがあるといわれています。ただ、個人差がある対処法でもあるので、必ずしもすべての人に適用するわけではありません。
また、濡れたハンカチなどは持ち歩きに不便なので、おしぼりやウェットティッシュで代用するのもおすすめです。
むくみ
更年期に限らず、女性に多い症状である「むくみ」。しかし、更年期に入るとこのむくみの症状がさらに深刻になることもあるようです。
朝はめた指輪が夕方には抜けなくなっていたり、朝から顔がパンパンにむくんでいたりなど、もともとむくみ体質ではなかった女性にもむくみが発生してしまうことがあります。
むくみの主な原因は「水分」が排出されていないことなので、利尿作用を持つ「カリウム」を摂取したり、塩分を控えるなどして、むくみの改善を目指してくださいね。
まとめ
女性であればだれもが経験する更年期障害。症状の重さに差はあるものの、女性はみんないつか更年期を迎えます。今回の記事ではそんな更年期障害の一般的な症状や対策、そしてそもそも更年期とは一体何なのかについて解説しました。参考になった情報はありましたか?現在更年期である女性も、これから更年期を迎える女性も、よく今回の記事をよみなおしながら、更年期に関する知識を深めるようにし、自分の体について正しく把握してくださいね。